好きだ好きだ、大好きだ。


「あの写真、何の写真かちゃんと見た?」
「何のって……去年の甲子園の」
「うん。そうじゃなくて。あれ、誰が写ってたか、ちゃんと見た?」
「……あんま、見てないけど、可愛い女の子と仲睦まじげな夏希君は見た」

私の返事に“仲睦まじげって何だよ!!”なんて、1人で楽しそうに笑う夏希君だけど、こっちはそれどころじゃないんだから。

ずっとずっと、あの2人が頭から離れなくて。
それなのに……。

「あれ、家族写真だから」

目の前の夏希君は、そんな言葉をあっけらかんと口にした。

「かぞ……え?」
「ん? だから、家族写真」
「はっ!? 嘘でしょ!?」
「いやいや、マジだから」
「じゃー、何であんなに顔真っ赤になってたの!?」
「……っ」

一番気にしていた言葉を口にした瞬間、夏希君の顔がカッと赤くなって……。