「あの……ね」
「ん?」
「あの、写真の子」
「うん」
「さっき一緒にいた子だよね?」
亜矢ちゃんだったら“あの子、誰?”って、ズバーッと聞けるんだろうけど……。
ビビりな私の質問は、やっぱりどこか探り探りになってしまう。
「あぁ! それ、もの凄い勘違いだから」
「へっ!?」
その答えに、素っ頓狂な声を上げた私を見て、夏希君は少し笑いながら言葉を続ける。
「さっき一緒にいたのは、うちのマネージャー」
「……」
“マネージャー”
それを聞いて、どうしても少女マンガに出てくる、野球部員とマネージャーの恋物語を思い浮かべる私は、単純すぎる?
「因みに、うちのピッチャーの彼女ね」
「はぁっ!?」
「くくくっ」
な、何だとー‼
私の想像はあながち外れてはいなかったけど、相手が違ったらしい……。

