「あの子にも同じようにしてるなら、あの子だって“特別”ってこと?」
「……」
黙ってしまった夏希君の視線から逃げるように足元に視線を落とすと、頭上からクスッと笑った夏希君の気配。
「それも含めて、後でちゃんと説明するから。俺のこと、ちゃんと信じて?」
そんな言葉と共に、顔を上げた私に向けられていたのは、少し淋しそうな夏希君の顔で……。
「じゃー、行ってくる」
もう一度私の頭を撫でたあと、立ち上がった夏希君の顔は、“野球選手”の顔だった。
「応援してるから」
「……」
「勝ってね」
「おー。任しとけ」
だから、とにかく今は夏希君を信じて、頑張って応援しようと思ったんだ。

