好きだ好きだ、大好きだ。


きっともの凄く不細工な私の目の前には、夏希君の真っ黒でキレイな瞳。
それが少しだけ細められて、私の頭の上に乗せられていた大きな手が、そのまま頬に滑り落ちる。

たったそれだけで、さっきとは比べ物にならないくらい、心臓がバクバク音を立て始めて……

「俺は、ハナちゃんが好きだよ」

夏希君のその言葉に、一瞬、動きが止まる。

「それは……“ハナちゃんも”ってこと?」

思いがけない夏希君のタラシ発言にあまりにも驚きすぎた私は、さっきまでのトキメキを一気に吹き飛ばされ、思わずそう口にしていた。

そんな私を見て、いつものように“くくくっ”と、楽しげに笑った夏希君。

笑い事じゃないと思うんですが!?
そう思ったのも、束の間。

「ハナちゃんだけ、好きだよ」

私の頬の涙をぬぐった夏希君のその言葉に、今度こそ本当にキュン死にさせられるかと思った。