「夏希君のこと、大好きなんだもん」
「……え?」
小さく、驚いたような声が聞こえたけれど、ここで止めてしまったら、きっともう一生この想いを口にする事は出来ない。
「夏希君の部屋で、あの写真見ちゃって、悲しくてどうしたらいいかわからなくて逃げ回って。でも、夏希君のこと好きな気持ち、ちゃんと伝えないとって思って。だから、今日来たのに……」
しゃくり上げながら一気にそこまで口にして、小さく息を吐き出した私の頭を、夏希君がまたゆっくりと撫でてくれる。
それに後押しされるように、私はまた口を開いたんだ。
「それなのに、さっき2人が一緒にいるところを見たら“やっぱり無理だ”って、また逃げちゃって……」
「そっか」
「うん」

