好きだ好きだ、大好きだ。


それから1時間後……。

「いゃぁーー!! 晃ぁーーーー!!」
「……」

隣には、また私のこめかみを痛くする、黄色い声を上げる亜矢ちゃんの姿。
晃君(というか、うちの学校)の試合はもう終盤で、準決勝にも関わらずコールド勝ちをしそうな勢い。

「ちょっと!! 晃マジでカッコいいだけどっ!!」
「うん。そうね」
「あー、これでまたファンが増える。鬱陶しい!!」

溜め息交じりにそんな言葉を口にして、隣にストンと座った亜矢ちゃんだったけど……。

「まぁ、みんな好きになったら必死だもんね」

私を気遣ったのか、本心からか、ポツリとそんな言葉を落とした。

この子は本当に、ギャップが激しくて、

「ありがとねー」
「は? 意味わかんないんですけど」
「ふふふふふ」
「え、キモ」

でも、すごく優しい。