「華が大切な人を見つけてくれて、お母さんも嬉しいだけ。いつか家にも遊びに来てって伝えておいて」
やっぱり人を好きになるって、すごいのかも。
今までこんな話を、お母さんとした事なんかなかったのに……。
「うん。行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃい!」
さっきまで緊張でガチガチだった心が、ほんの少し解れた気がして、足取りだって軽くなった。
どうなるかは分らないけれど、やっぱり夏希君のことが好き気持ちを、なかった事になんてしちゃいけない。
こんな大切な気持ちを、ポイッと捨てようとしていた私は、本当に大バカ者だ。

