好きだ好きだ、大好きだ。


その週の日曜日。

「あれ、華でかけるの?」
「うん。友達の野球の応援」

玄関の鏡の前でクルクル回りながら服のチェックをしていたら、お母さんがパタパタとやって来た。

「あー! 晃君?」
「うん、まぁ。晃君とか……」

主に夏希君とか。
なんて、口が裂けても言えないけど。

「ふーん。まぁ、頑張んなさい」

だけど、お母さんっていうのは本当に不思議で、何故だか色んな事がバレているんだよね。

「バイトの後に華の事いっつも送ってくれる男の子も勝ってるんでしょう?」
「な……っ!!」

何故それをっ!!

「だって、華ってば最近帰りが遅いから、お母さん心配で途中まで迎えに行ったことあるのよー」
「……」
「そしらたら、野球のユニフォーム着た男の子と一緒に歩いてたから」

あぁ……。
もう、最悪だ。