その日も、夏希君はやっぱりバイト先に来る事はなかった。 だけど、もう大丈夫。 こうやって待ってるだけじゃダメなんだって、ちゃんと分ったから。 だから、大丈夫。 ゆっくりお風呂に浸かって、体を温めて。 寝る前にベランダに出てみたら、真っ黒な空にはピカピカ光る星がたくさん出ていた。 「そう言えば、梅雨明けしたってさっきニュースで言ってたもんね」 その星空は、やっぱり夏希君の真っ黒な瞳にそっくりで――。 「逢いたいなぁ」 私をこんな風に、どこまでも乙女チックな気分にさせるから困ってしまう。