好きだ好きだ、大好きだ。



――次の日も、その次の日も。

待っても待っても、夏希君が現れる気配は一向になくて。

「夏希君、ホントどうしたんだろ……」

今日もジメジメとした教室の片隅で、椅子に座ったまま足をプラプラさせる亜矢ちゃんを見上げる。

「だから、そんなに気になるなら、晃の友達の誰か通じて城戸君の連絡先教えてもらおうよー」

もう何度も繰り返されるこのやり取りに、正面の亜矢ちゃんは、もうゲンナリ顔。

「んー……。それも何か……う~ん」
「あんた、ホントにハッキリしない子だよねぇ」

紙パックのバナナオレなんて恐ろしく甘ったるい物を啜りながら、また亜矢ちゃんが溜め息を一つ吐いて――その後、明らかに“いい事ひらめいた!!”という顔を私に向けた。