好きだ好きだ、大好きだ。


亜矢ちゃんは、考え込む私をじーっと眺めたあと、私の少しだけ切り替わった気持ちに気付いたみたいで、“しょうがない”と言わんばかりの表情で小さく笑って言ったんだ。

「もうね、甲子園の予選始まってるんだよ」
「……」

それは、知ってる。
家に帰ってテレビを点ければ、毎日のように地方版のニュースでその結果が放送されてるし。

夏希君を避けて、忘れようと思っているくせに――彼の学校がちゃんと勝ち残ってるかどうかを確かめて、そこに名前があると、1人でホッとしたりしてるんだもん。