すると、占い師は突然立ち上がり「ちょっと待ってて」と奥の部屋へ姿を消した。 数分足らずで戻ってきた占い師の手には、紙とビンが握られていた。 そして、何も言わずペンを走らせた。 それを黙って見つめるが、何を書いているかは良く見えない。 10分程度、穏やかな沈黙が続き、書き終えたのか「よしっ」と小さな合図と共にペンを置き、丸めた紙をビンに詰めた。 きゅっと蓋が閉まる音が耳に鳴る。 そして、 「はい、沖田総司から手紙だよ」 ビンを、渡された。