仕方ない。

だって、相手は仕事だもん。
トラブルが起きてるのに、のんびり食事なんて出来るはずもない。

「私なら平気です。
それより、お仕事の方は大丈夫ですか?」

「うん。今は先方からの連絡待ち。
それを受けてから、ベストの策を考える。
せっかく楽しみにしてたのに…本当に申し訳ない」

丁寧に頭を下げる流星さんの姿が想像出来て、私の方が心苦しくなる。

「また、流星さんのご都合の良い時に・・・誘って下さいね♪」

努めて明るく言ったつもり。


「もちろん!
今日の分のお詫びも込めて、精一杯ご馳走するから!」

「はいっ!
じゃあ…お仕事頑張って下さいね」

「ありがとう」