[流星side]

瑠璃ちゃんに仕事を頼んだのは大正解だった。

彼女は・・・
限られた時間の中、決められた花材で見事な作品を生み出した。

招待客にも好評で、彼女の作品に賛辞の声が上がっていた。
記念にと写真を撮る人もいたし、華道家としての彼女の才能を垣間見た気がした。

彼女の作品には、人を惹きつける何かがある。


僕がスポンサーになって、彼女を売り出す。
悪くないかもしれない。
お金ならいくら出してもいいとさえ思う。

純粋にそう思いながらも
彼女を誰にも知られたくない・・・そんな自分の黒い気持ちに気付く。