「なーに黄昏れてんだよ?」

そう言って、僕の顔を覗き込んで来たのは…

如月 史也(きさらぎ ふみや)。


僕の大親友で
僕が最も、気を許せる男。


史也は昔から
周りの空気が読める男だった。
余計な事は語らず、先へ先へと思いを巡らす男。

史也の家は、先祖代々、小山内家に仕える家柄で。
今、コイツはオサナイ・コーポレーション・新代表の世話をしているらしい。
そうじゃなければ、僕の秘書になって貰いたい程の好人物。

今日の同窓会だって、コイツが来るから出席したようなものだ。


そんなデキる男・史也が僕に言う。


「相変わらず・・・

女運が悪いのか?」



ほっといてくれ!