[流星side]

愛車に乗り込み、急いで瑠璃ちゃんの家へと向かう。


携帯の電源は切られたままだ。
それなら家元とも連絡は取っていないはず。

頼む、間に合ってくれ。



車を少し走らせると、通い慣れた一軒家が見えた。

そこは史也の家――

つまり瑠璃ちゃんの家でもあって。


朝早い時間だけれど、背に腹はかえられない。


意を決して、インターホンを鳴らす。


「はぁ~い」


明るい、おばさんの声。