もう恋なんてしない

「冴島優香が…レポーターに、そう言ったんだな?」

「そーだ!」

「マスコミが押し寄せるじゃないか…。
そんな危ない場所に…瑠璃ちゃんを連れて行けない」

「当たり前だ!」


黙り込む流星。
どうするか考えてるんだろう。
でも、考える時間も与えてやらないぞ!
ここまで野放しにしたのは、お前の責任だ。


「流星、この話…無かった事にするぞ」

「え、史也!?」

「これ以上、瑠璃が傷付くのなんて見たくないからな。
それでなくても、まだ体調が万全じゃないんだ」

「体調って!?」

「倒れて…入院してた。
まあ、そのおかげで…緋笙流とも縁が切れたけどな」

「入院!?」

「過労だ。すぐに退院したし…お前に心配される筋合いはない」

「待ってくれ、史也。
瑠璃ちゃんに伝えてくれ。
お祭りには行けないけど…花火なら、うちから見れる。
一緒に花火を見よう、って伝えてくれ。
当日、迎えに行くから。頼む。」

「あの32階のマンションで?」

「ああ、バルコニーからなら直接見える。
だから、だから・・・」

「瑠璃一人を?お前の住処に行かせる?
冗談はよせ!」

「頼む、史也。後生だから!!」