ハンスを追っ払った後は、独占欲丸出しで瑠璃ちゃんと手を繋いだ。

途中、声を掛けて来る相手には、笑顔で接したつもりだけど…繋いだ手は片時も放さなかった。

しばらくそのままだったけれど・・・
瑠璃ちゃんに手を放して欲しいと言われた時は…相当ショックだったな。


でも・・・
それが僕を拒否したのではなく…単なる生理的欲求だった事に安堵する。


ここまで小さい男だったのか、僕は。



瑠璃ちゃんが戻るのをじっと待つ。


それにしても・・・
ちょっと時間が掛かり過ぎていないか?

女の子は化粧直しに時間を取られるようだけど・・・

それにしては長いような気がするんだが。