12月26日
妻はあまりの激痛で、パニック障害と人格障害と過呼吸の発作が同時に出てしまい、やむを得ず、私は救急車を呼んだ。

一歩も動けない妻は、部屋の中まで入ってきた救急隊員に担架に乗せられ、救急車の中に運ばれた。

とりあえず近くのM総合病院に運ばれた。
妻は入院する事が決まったが、どの病院も受け入れてはくれなかった。
M総合病院も、ベッドに空きがないという事で、受け入れてくれなかった。

「またか…。」
と、私は思った。

妊婦でパニック障害である事が、厄介者扱いされているようで、デジャブを感じつつ、悔しさと病院に対しての情けなさと怒りが込み上げてきた。

しかし、最後にダメ元でE産婦人科に掛け合ってみたところ、受け入れのOKが出た。

本当にありがたかった。

そして妻は、E産婦人科に入院する事になった。

24日、25日、26日と整形外科、産婦人科、総合病院の行ったり来たりの繰り返しで、昼間の時間を全て病院に費やしていた私だが、決して仕事が休みだった訳ではない。

2交代勤務をしている私は、その間ずっと夜勤(20時から翌朝8時までの12時間勤務)だった為、朝仕事から帰って来て病院に行き、夜はそのまま仕事に行く…その繰り返しで、気がつけば3日間一睡もしていなかった。

私は常々「苦労させて下さい!」と祈るぐらい、苦労を喜んで受け、個人の成長に貪欲になっているので、私自身がきつい想いをするのは、対して苦ではないが、妻がきつい想いをしている姿を見るのは、私自身本当につらかった。

しかしそれを一緒に乗り越えていくのが、夫婦であり、家族なんだと、この頃つくづくそう思っていた。