バンッ!!!

 『きゃっ!!』
 え?なに?!爆発?!

庇「落ち着いて。妃芽ちゃんを呼び戻すための効果音のようなものだから。」

 『効果音?・・・魔法、ですか?』
庇「そうね…」

怜「あの……自己紹介させていただいてよろしいでしょうか?」

庇「妃芽ちゃん。これは私と同じ陽様の使いなのよ。」
 
 『つかい??庇保さんはお母さんのお世話係じゃないんですか?』

怜「庇保。ここからは俺が説明するよ。自己紹介もしたいし。」
庇「ねちっこいわね」

怜「姫様はじめまして。陽様の使いの怜(りょう)と申します。」

 『あっ。はじめまして。私は陽の娘の・・・あれ?庇保さん私の名字ってなんですか?』

庇「妃芽のお名前は…ルーチェ・朱莉・プリンシ・妃芽よ。」

 『ルーチェ?プリンシ?え?どうしてそんなに長い名前なんですか?』
庇「まぁ、普段は妃芽だけでいいわよ。ほかの部分も言うとめんどくさいことになるから」

 庇保さんって意外と砕けてる…

 『怜さんごめんなさい。妃芽です。これからお世話になります。』

怜「あの…どうか敬語はお止め下さい。使いに敬語など・・・」

 『ごめんなさい。敬語は癖なので…』

怜「庇保どうしよう?」
庇「どうしようもないわよ。陽様に似て頑固ですから。」
 
 『ということです。怜さんは敬語じゃなくて、普段どうり話して下さいね?もちろん様付けもなしでお願いしますね。』

怜「ですが!!主が敬語で使いがタメなど!!」

 『命令ではなく【お願い】です』
怜「ぅ・・・・わかった…」

 うわ~不服そう…でも、怜さんってかわいい。


怜「使いの説明していい?」
 『あっ!!お願いします』
 
 話が逸れ過ぎて忘れかけてた…