「しっかし、坊やのくせにいいものを身に着けてるもんだな」
ラルフの耳のピアスにシェシルの視線がいっていることに気がついて、自然と手が耳たぶに伸びた。指先に固いものが触れる。
「俺は坊やじゃないぞ。ラルフだ」
ラルフはちょっとすねたように反論し険しい視線を送ったが、シェシルには蚊ほどの威力もなかったようだ。
生意気にとでも言わんばかりに、シェシルはそんなラルフの事など無視してさらに話を進めた。
「ラピスラズリだろう、それ。どこで手に入れたんだ。細工も細かいし石も上物だぞ」
「…もらったんだ」
ラルフの耳のピアスにシェシルの視線がいっていることに気がついて、自然と手が耳たぶに伸びた。指先に固いものが触れる。
「俺は坊やじゃないぞ。ラルフだ」
ラルフはちょっとすねたように反論し険しい視線を送ったが、シェシルには蚊ほどの威力もなかったようだ。
生意気にとでも言わんばかりに、シェシルはそんなラルフの事など無視してさらに話を進めた。
「ラピスラズリだろう、それ。どこで手に入れたんだ。細工も細かいし石も上物だぞ」
「…もらったんだ」
