剣を突き上げた姿勢のまま、その手から剣が地に落ち、アスベリアの身体が傾く。水しぶきを上げ倒れこんだ。
――オレもここまでか。何もかも、ここで終わる。
そう思うと、自然と笑みが浮かんできた。自分に対する嘲笑。自分の今までは、ルーヤの命は、何のために存在したのだろうか。
不意にふっつりと、思考が途絶えた。アスベリアは動かない。
漆黒のマントをまとった人影は、静かにアスベリアの横に膝をつくと、アスベリアを抱き起こし、どこかへと運んでいった。
――オレもここまでか。何もかも、ここで終わる。
そう思うと、自然と笑みが浮かんできた。自分に対する嘲笑。自分の今までは、ルーヤの命は、何のために存在したのだろうか。
不意にふっつりと、思考が途絶えた。アスベリアは動かない。
漆黒のマントをまとった人影は、静かにアスベリアの横に膝をつくと、アスベリアを抱き起こし、どこかへと運んでいった。
