コドリスは高い山脈で南のノベリアとの国境を分かつ地形だが、大陸の北に位置し、冷気がたまりやすく、ガウリアン鉱以外に目立った資源のあまりない国土を抱えていた。一方シンパは、豊富な鉱山資源を産出する山を持ち、さらには豊かな実りある湾を有する、小国ながら裕福で魅力的な土地を保有していたのである。
一方ノベリアは、シンパと親戚関係を築くことで、自国に乏しかった海の恵みと、貴重な鉱山資源の恩恵を受けていた。しかし、今回のコドリスの侵略によりそれらの収入を失い、交易が滞るようになったため、海の遥か向こう、ルステラン大陸全土を統治するイザフス帝との外交関係も悪化していた。
このプリスキラ大陸は、ノベリアとコドリスのどちらが大陸全土を統治するかで競い合い、あちらこちらで紛争がおきている。平和な山間の農村であるテルテオに住む村人でも、そういった状勢や、村の男たちが戦争へといつ借り出されるかといった不安が、常に付きまとっていたのだ。
一方ノベリアは、シンパと親戚関係を築くことで、自国に乏しかった海の恵みと、貴重な鉱山資源の恩恵を受けていた。しかし、今回のコドリスの侵略によりそれらの収入を失い、交易が滞るようになったため、海の遥か向こう、ルステラン大陸全土を統治するイザフス帝との外交関係も悪化していた。
このプリスキラ大陸は、ノベリアとコドリスのどちらが大陸全土を統治するかで競い合い、あちらこちらで紛争がおきている。平和な山間の農村であるテルテオに住む村人でも、そういった状勢や、村の男たちが戦争へといつ借り出されるかといった不安が、常に付きまとっていたのだ。
