「……!」
その刹那、エドの心に痛いほどの巫女姫のものと思われる恐怖と孤独が流れ込んできた。想いが逆流している。
「ご、ごめんなさい!」
巫女姫がはっと我に返ったようにエドを見上げ、悲しそうに長いまつげをそっと伏せた。
――これが巫女姫の心の痛みなのか。
一瞬だったが、自分の中に流れ込んできたその痛みは、エドの心の壁を鋭利な刃物でざっくりと切りきざむほどの威力があった。こんなにも寂しい、こんなにも痛々しい孤独がこの少女のどこにあるというのか。
エドは自分の日に焼けてしわだらけの大きな手で、巫女姫の髪をそっと撫でる。今のエドには、こうすることでしか巫女姫の心を暖めてやれないというやり場のない悲しみが広がった。
「今、捕らえたものは何ですか?」
巫女姫はぎゅっと両手を握り締めた。
「災いの種なの。とても小さいけれど」
「……災いの種、ですか?」
その刹那、エドの心に痛いほどの巫女姫のものと思われる恐怖と孤独が流れ込んできた。想いが逆流している。
「ご、ごめんなさい!」
巫女姫がはっと我に返ったようにエドを見上げ、悲しそうに長いまつげをそっと伏せた。
――これが巫女姫の心の痛みなのか。
一瞬だったが、自分の中に流れ込んできたその痛みは、エドの心の壁を鋭利な刃物でざっくりと切りきざむほどの威力があった。こんなにも寂しい、こんなにも痛々しい孤独がこの少女のどこにあるというのか。
エドは自分の日に焼けてしわだらけの大きな手で、巫女姫の髪をそっと撫でる。今のエドには、こうすることでしか巫女姫の心を暖めてやれないというやり場のない悲しみが広がった。
「今、捕らえたものは何ですか?」
巫女姫はぎゅっと両手を握り締めた。
「災いの種なの。とても小さいけれど」
「……災いの種、ですか?」
