「この木の実は脂肪分が多くて栄養価が高いんだ。こっちのきのこは、このまま生で食べてもおいしいよ」
シェシルは手にしたきのこを見つめると、ひょいと口に放り込んだ。どうやら旨いと感じたらしい。もうひとつつまんで口に運ぶ。
「なら、これも食べられるのか?」
傍らの樹の幹から生えていたきのこをもぎ取って、シェシルは目の前にかざしてじっと見た。
そのきのこはいかにも、――僕は毒キノコです!――といわんばかりの赤に黒い点々の模様のかさだ。きのこなら何でも食えると思っているのか?
「やめといたほうがいいと思うよ。それ、毒をもってるし。けたたましく笑うあんたを見てみたいとは思うけど。ま、その体格なら毒も効かないかもね……うわ!」
食べてみたら?と言ったラルフの首を絞めながら、シェシルは手にした毒キノコを森の中に投げ捨て、目の前の木の実を口にした。
シェシルは手にしたきのこを見つめると、ひょいと口に放り込んだ。どうやら旨いと感じたらしい。もうひとつつまんで口に運ぶ。
「なら、これも食べられるのか?」
傍らの樹の幹から生えていたきのこをもぎ取って、シェシルは目の前にかざしてじっと見た。
そのきのこはいかにも、――僕は毒キノコです!――といわんばかりの赤に黒い点々の模様のかさだ。きのこなら何でも食えると思っているのか?
「やめといたほうがいいと思うよ。それ、毒をもってるし。けたたましく笑うあんたを見てみたいとは思うけど。ま、その体格なら毒も効かないかもね……うわ!」
食べてみたら?と言ったラルフの首を絞めながら、シェシルは手にした毒キノコを森の中に投げ捨て、目の前の木の実を口にした。
