シェシルは夜通し歩いても平気だと思えるくらい、まったく疲れていないように見えた。
こんな時、森の民の知識は役に立つ。食べられるきのこ、栄養価の高い木の実、そういったものがどこに生えているのかすぐに見当が付く。ラルフはここだというところの下草をかき分けて倒木の陰を覗き込んだり、木の枝を手繰り寄せた。
ラルフが木の実やきのこを両手いっぱいに抱えて戻ってきた頃には、シェシルは荷物をとき、分厚い毛織物の布を取り出していた。
「まだこの地方の夜は寒いからな。今日は火も焚けないし。二人で丸まって眠るしかないな」
そう言って戻ってきたラルフの分のスペースを、自分の横に作る。ラルフはシェシルの脇に座り込むと、二人で毛織物の布に包まった。
こんな時、森の民の知識は役に立つ。食べられるきのこ、栄養価の高い木の実、そういったものがどこに生えているのかすぐに見当が付く。ラルフはここだというところの下草をかき分けて倒木の陰を覗き込んだり、木の枝を手繰り寄せた。
ラルフが木の実やきのこを両手いっぱいに抱えて戻ってきた頃には、シェシルは荷物をとき、分厚い毛織物の布を取り出していた。
「まだこの地方の夜は寒いからな。今日は火も焚けないし。二人で丸まって眠るしかないな」
そう言って戻ってきたラルフの分のスペースを、自分の横に作る。ラルフはシェシルの脇に座り込むと、二人で毛織物の布に包まった。
