ジェフティ 約束

 日が傾いてくると、森の中はいっそう暗く、足元も見えなくなってきた。ラルフは下草を丁寧に刈って、二人が野宿できるように場所を作る。
「今日はもうここで休むしかないよ」
 明日には森から出られるからと、シェシルを納得させ、二人はそこにしゃがみこんだ。肌寒いが、ここでは火を起こすことはできない。今日はこのまま朝まで待つしかなさそうだ。
「ここで待ってて、食べ物を探してくるよ」
 ラルフは太陽が完全に落ちる前に、何か食べておこうと思った。明日は、今日の調子でいくと、空腹のまま森は抜けられそうにないからだ。
 ――シェシルは平気だろうな。