ジェフティ 約束

 ――強くなれ!ジェイを奪い返しにいってこい!
「強くならなくちゃ、生きてる意味がない。あの子を助けたいんだ。ただそれだけなんだ!」
 ――約束を守りたいんだ……。
 そのために自分は今ここで生きている。

 ――あいつが言っていた。ジェフティは神を利用するための道具にすぎないんだと。
 ラルフにとっては、大切なかけがえのない女の子だ。丘の上でお互いを守ると誓い合った、その約束を守りたいと思うだけではまだ足らないのだろうか。
 そんなラルフの上にシェシルの低い声が降り注いできた。