ラピスラズリという言葉を聞き、その存在を確かめようと指先が動く。ラルフはピアスを耳からはずし、手のひらの上で転がした。テルテオ村の、あの丘から見上げる星空を思い出していた。
火に薪をくべながらシェシルは口を閉ざす。ラルフの目にまた悲しみがちらついたからだ。シェシルが急に黙ったのを敏感に感じ取り、また自分が見せたくない表情をしてしまっていたと感づいた。ラルフは照れ隠しも手伝って、シェシルと出会ってからずっと話しかったことを口に出してみた。
火に薪をくべながらシェシルは口を閉ざす。ラルフの目にまた悲しみがちらついたからだ。シェシルが急に黙ったのを敏感に感じ取り、また自分が見せたくない表情をしてしまっていたと感づいた。ラルフは照れ隠しも手伝って、シェシルと出会ってからずっと話しかったことを口に出してみた。
