「昌子は兄さんから仕送りが来ていると言ってた」 「警察大学は給料が出るから。唯結婚すると 妻の機嫌が悪くなって、内緒と言うのはなかなか大変だった」 相沢は笑っていた。 昌子の大学卒業までは、脇野だけに任せておけないと思った。 しかし それが出世をする原動力になったがねと言った。 再来年は関東に帰るから一緒にと、さり気無く言った。 櫻子はそれが出来ればどんなに幸せかと思った。