会員制のスポーツクラブは、夙川に近かった。 離婚してからの相沢は、できるだけ一般の施設を利用した。 櫻子を迎えに行き、二人でトレーニングに励み 時間を決めてサウナに入った。 相沢と居ると自然に振舞えた。 「家で何か作るから来ないか」 櫻子は頷き、当たりを見回した。 誰かに見られているような気になった。 「どうした」 「誰かに見られているかも」 「お互いに独身だ。気になるのは小森君だけだが。君は」 何も言わないで。相沢の腕に手を廻した。