桜ちる


麻奈は何も言わずに附いて行った。

「良い連れじゃないな」

「昔からよ。
 貴方は仕事に私生活を持ち込む事を嫌っていて厳しかった。
 でも自分にも厳しいから附いていけると思っていたわ。」

「君が私に附いて来る。反対の立場だろう。
 年は下でも決定権は君にあった」

「でもそうだった。
 初めて貴方と一緒に仕事をした連続殺人事件。
 覚えているかしら。
 あの時何日も家に帰らずに部下と同じように泊り込んでいたわ。
 キァリアはあそこまでしない」

麻奈は話し続けた。