絵のモデル…初めてのことだった
それから私は毎日彼の所へ行き絵のモデルとなった


「どうして私がモデルなの?」

「会った瞬間、リリが描きたい絵のイメージにぴったりだったんだ。
最期だって言われたらさ、描きたくなって

だからオレは死ぬ前にどうしても完成させたいんだ」



「・・・待って。リリって何?」

「え?君の名前。〜号だなんてロボットじゃないんだからさ」


「だからって勝手に名前つけるのもどうかと思うんだけど」


「直感で思ったんだ。絶対この子はリリって名前だって。
花の香りがしそうだったから」