「────夢?」 周りには何もない無の世界に一人、私が立って居た。 さっきまで自分の部屋のベットで寝ていたのに…。 あぁ、そうか。これは夢か! そう思うが、夢なのに自分には意識があり、自分の考えている事が自由に出来る。 夢と確認するために頬をつねることだって出来た。それにつねると痛みも感じる。 何がなんだかわかんなくなり、とりあえず歩く事を決めた。 家に帰って寝たままの格好、即ち制服を着ている私。 夢ってこんなにリアルだった? なんてあたりを見渡しながらそう思う。