「ヒナー!もう10時よ!起きなさい!」


一階から掃除機の音と共にお母さんの叫び声が聞こえてくる。


私はその声にイライラしながらも、重い体を起き上がらせた。


…日曜くらいゆっくり寝させてよ…。


心の中で文句を言いながらパジャマから家着に着替えた。そしてあくびをしながら一階へ降りる。


「まだあくびして。シャキッとしなさい」


掃除機をかけながら、あくびをしている私を見てまたグチグチと話してくる。


そんなお母さんにまたイライラし、お母さんの言葉を無視してリビングへ入った。