「お母さんうるさい…」 「大丈夫ですよ。寧ろ母の方がヒナに迷惑をかけていたので」 ジョークを交えて私を庇うヒカルに、胸がキュンとしてしまう。 「…そう、ヒナが迷惑かけてないなら安心したわ。 …ヒカル君、ヒナとずっと一緒に居てやってね」 まさかお母さんがそんな事をヒカルに言うとは思わず、恥ずかしくて赤面してしまった。 「ちょっ、お母さん!いきなり何言って…」 「はい、絶対に離れません」 恥ずかしがっている私に関わらず、ヒカルは真剣な表情で運転席に居るお母さんに言い放った。