「ボーっとしてないで早く降りてきなさい。ご飯冷めるわよ」


と、思ったのも束の間。いつものお母さんに戻り、一階へと降りて行った。


…気のせいか。


そう思い、私は立ち上がってガラス玉を手にした。


そしてそれをおもいっきり握る。


──もう、死神に頼る事はできない。


ただ頼れるのは


    自分自身──