彼氏の余命を知ってる彼女。



目の前で号泣している私を見てアズキは、口を開けて笑い、私の頭を優しく撫でた。


そして目が合い、また二人で笑い合う。




──アズキ、いつも私を心配してくれてありがとうね。


今回の事は相談できないけど、ちゃんとアズキの気持ちは貰ったから。


私、そのアズキの気持ちでヒカルを救えるような気がしてきたよ──。




「ばいばーい!」


空が暗くなってきた頃、帰路の十字路でアズキと別れた。