犬と猫…ときどき、君


「……明後日?」

「あれ? 今週は水曜休みじゃない?」

「ううん! 大丈夫!」

「じゃー、水曜の十時くらいに家まで迎えに行くよ。それでいい?」

「うん! ありがとう。楽しみにしてるね!」

「うん。じゃーおやすみ」

「おやすみなさい」


耳元で、電話がプツリと切れた瞬間、

「――……っ」

自分でも驚くくらいの涙が、ボロボロとこぼれ落ちた。


震える指で、嗚咽が漏れそうになる口元押さえるけれど、どうしてもそれを止める事ができなくて。


「ごめんなさい……っ」

こんな風に謝ったって仕方がないのに。


「もう、いやだ……」

ごめんなさい、ごめんなさい――。


「ごめん、今野先生……ごめんね……っ」


あんなに優しいのに。

あんなに私を想ってくれているのに。

それなのに私は、どうして彼を、春希以上に好きになれないんだろう――……。