犬と猫…ときどき、君


ねー、城戸春希。

私はやっぱり、あなたの事が好きなのかも。

……うん。

きっと、最初から気になっていたんだ。


あなたが私を理解してくれたように、私もあなたの事をたくさん知って、たくさん理解したいって……そう思うんだ。


「何見てんだよ」

「んー? 綺麗で見惚《みと》れてた」

「……何にだよ!」

「城戸君」


嘘じゃないよ。

ホントに、綺麗なんだもん。


「お前なぁ……」

私がふざけてるんだって、そう思ったんでしょ?

眉間にシワを寄せながら、溜め息交じりにそう言って、視線を落とした城戸春希だったけれど。

私と視線が交わった瞬間、その表情がスッと変わった。


あぁ……

やっぱり、綺麗。


ゆっくりと伸ばされた彼の指が、少し躊躇した後、私の頬にそっと触れる。


その瞬間、全身に鳥肌が立った。


だけど次にそこから伝わったのは、つい瞳を閉じてしまいそうになる程にピッタリと、まるで肌に吸いつくように、心地よく広がる熱。


……温かい。

すごく、気持ちいい。

どうしてこんなにピッタリだって、そう思うんだろう。


あなたはホントに、不思議な存在だ。