「これ、どっかに保存してある?」
「え?」
「このメールのやり取りとか、“証拠”関係」
「もちろん。隠しファイルになってるけど。何で?」
「仲野と話してくる」
「……今から?」
「おー。どうせ、研究室いんだろーから」
“毎日バイトしながら、真夜中に戻って来て実験してる”
“お前と芹沢の研究をちゃんと形に残したいって、仲野、本当に頑張ってるよ”
少し前、たまたま連絡を取った准教授がそう言ってたんだ。
「アイツ、どう考えても“悪い奴”にはなれねぇタイプなんだよ。……メガネ君だし」
少し笑いながらそう言った俺に、“メガネ関係ねぇし!!”と、突っ込んだあと、
「お前もホント、お人好しだよなぁ」
篠崎は、呆れたように笑っていた。

