いつもより気合いの入った化粧をし、ミニのスーツを着た。




胸元もチラリと見えるように、ブラウスのボタンを3つ外し、香水は控えめに、髪は仕事が出来る女のイメージでアップした。




明日美姉、今日は気合い入ってる。そう言って兼太郎が私を眺めた。




「明日美姉、イケてる女になってるよ
。斗真さんもたまらないと思うな。」




円香が私の部屋に入って来た。



「明日美姉、斗真がベンツで迎えに来てるけど。」



何で迎えに来るの?



しかもベンツだなんて、目立ち過ぎでしょうが。




慌てて玄関に向かうと、斗真と父が何かを話していた。




私が近づくと、2人はピタリと話すのを止めた。




何を話してるのか気になる。




「明日美、これから毎日迎えに来るから、オジサン明日美連れて行きます。」




斗真と父親が私を見て固まった。




「明日美、スカートが短くないか?」




「父さん、今ミニが流行なのよ。中々いいでしょ。」



斗真が大きなため息をついた。




何かずっとブツブツいってる斗真。




運転手の山崎さんに挨拶をして、車に乗った。