3人でハンバーグ作る事になったが、ハンバーグを丸める事も出来なくて2人に笑われる。


どうして上手くいかないのか。


「ママのハンバーグ、ボールみたい。」


あ、ハンバーグが床に落ちた。


もう本当にやだ。


「明日美は邪魔だから、椅子に座って待ってろ。」


ごめんなさい。


本当に何をしても上手くいかないんだ。


宗次郎が作ったハンバーグはとても美味しくて、ケーキに3本のろうそくを立てお祝いをした。


私の誕生日とは大違いだな。


「パパ、ママに会わせてくれてありがとう。」


胸がきゅんとなる。


「パパは約束を守る男だろ。」


宗次郎は昔から優しかったし。


本当に良いパパだな。


「うん、ママ一緒に寝ようね。」


ちょっとそれは不味いと思う。


仕事初日から外泊だなんて。


どうしよう。


誕生日に奈歩ちゃんを泣かせたくない。


「ママは泊まれないんだ。今日は特別な日だから、奈歩のとこに来てくれたんだよ。」


ごめんね、奈歩ちゃん。


そんなに泣かないでよ。


「奈歩ちゃん一緒に寝ようか。奈歩ちゃんが眠ったら帰るよ。」


だったら眠らないと泣き出した。


私って何処までバカなんだか。


「ママ今日はどうしても帰らないといけないの。でも、又来るからね。」


そうだ、又来ればいい。


奈歩ちゃんに会いたいと本当に思った。


奈歩ちゃん、嘘のママでごめんね。


必ず又奈歩ちゃんに会いにくるから、許してね。