初対面の3才の女の子どう接していいのか。


宗次郎は20年前と何も変わってないように、私に話しかけるけど、本当にどうしていいのか分からない。


「奈歩、迎えに来たよ。今からスーパーへで買い物して、ケーキ屋さんへ行こう。」


うん、と頷いた奈歩ちゃんが私を見る。


そんなに見つめられると恥ずかしい。


「ママ?」


ママ?


奈歩ちゃんは私を見てママと言った。


奈歩ちゃんのママに私にが似てるの。


奈歩ちゃんが私に抱きついた。


どうしよう、子供は苦手なのに。


「ママ、抱っこ。」


抱っこですか。


どうやって抱っこすればいいのよ。


固まってる私に奈歩ちゃんが体をスリスリして来た。


仕方なく、座って奈歩ちゃんに目線を合わせ抱きよせる。


「ママのにおいがする。」


私って臭い。


お風呂にも入ったし下着も替えたはずなのに、臭いだなんて言われてしまった。


「宗次郎、私って臭いのかな?」


なんで笑うのよ。


宗次郎笑い過ぎです。


「ママが笑ってる。」


嘘、笑ってないよ。


ママ可愛いと言って、奈歩ちゃんがぎゅっと抱きついて来た。


「笑ってるママが好き。」


奈歩ちゃんが私の頬にキスした。


驚き過ぎて固まってしまう。


初めてあった女の子にママと呼ばれ、でも、嫌ではなかった。

抱き締めた奈歩ちゃんはとても暖かくて、凄く可愛いらしい。