突然現れた源太郎に驚きを隠せない。




斗真が連れて来た源ちゃんは、斗真より背も高く、超イケメンで開いた口が塞がらない状態。




なんなのちょっと、近寄らないでよ。




源ちゃんは海外生活が長くて、挨拶はハグをするらしい。




突然のハグ私は固まってしまった。




「明日美、大人になったな。まさか斗真と結婚するとは思わなかった。」




笑って誤魔化すしかない。




「源太郎さん、副社長就任おめでとうございます。」



「ありがとう。」




「食事の用意が出来ていますので、こちらへどうぞ。」




源太郎が私に近づいて、耳元で囁いた。




《斗真から明日美を奪うよ。》




今、何を言ったの?




「俺本気だから。」




冗談は止めてほしい。




まさかあの約束覚えてる訳。




嘘だよね、違うよね。




源太郎は何を考えてるのよぉ。



怖いんですけど。



斗真には知られたくない。