美咲さんが指定した、高級焼肉店に行く事になった。



なんで、焼肉店なのと言いたいけど今回は我慢してあげる。




斗真と佑真君を連れて高級焼肉店の個室へ入った。



この焼肉店は佑真君の父親の店だった。




高藤暁30才、美咲さんはここで働いていた。




高藤さんは私たちが来た事に驚いている。




「美咲、おまえ又何かやらかしたのか?」




美咲さんの300万の借金は高藤さんが返済していた。




その替わりに店で働くように高藤さんがしたのだ。




佑真君を見て美咲さんがバツの悪そうな顔をする。



「美咲、佑真は実家に預けたんじゃないのか?」




ごめんなさい。実家には預けれない事情があって、仕方なく斗真のとこに行かせた。




斗真の子供だと嘘ついて、預けた。




高藤さんが美咲さんをいきなり殴った。




「おまえは何処まで腐った人間なんだ!」




だって、何やっても上手く行かない。




「佑真がいると男がみんな逃げてくから、佑真が邪魔だった。」




なんなのこの女は、高藤さんが殴った気持ちが分かるわ。美咲さんは殴る価値もない女だ。




でも、佑真君にとってはたった一人のお母さんだから。