「おまえ何しに来たんだよ!」




愛してる、そう言ってその女が斗真に抱きついた。




私の王子様はやっぱり浮気男だったのだ。




許さない!




「明日美落ち着け、こいつは心配ないんだ。」




心配ないって何、浮気を認めろとでも言う訳。




「あら、あなたが明日美さんなの。たいした女じゃないわね。」




悪かったわね。たいした女じゃなくて、なんなのこの女綺麗過ぎる顔してるんだけど。




「明日美、こいつはニューハーフだ。」




なるほど納得、スタイルもいいし、そこら辺にいる女より女らしいわ。




私、絶対負けてる。




「真琴、早く帰れ。」




斗真が駄目なら、次の男探すだけよ。




ある意味凄い前向きな考え方だ。



真琴さんに、素敵な彼が出来ますように。



そう、祈らずにはいられなかった。