試合は弘平の学校の圧勝で、応援に来て本当に良かった。




弘平たちは女の子に囲まれ動けないようだ。



そのまま帰ろうとすると、隣の青年に声をかけられた。




「カイロとシートのお礼に、お茶でもいかがですか?」



立って見てると、彼がかなり長身だと分かる。




私は見上げて微笑んだ。




私の姿とスーツ姿の彼は余りにも不釣り合い過ぎる。




どうしようかと悩んでいると、「兄貴、俺の女にナンパかよ。」




俺の女は何処にいるの?




回りを見渡していると、兄弟2人して笑っていた。




「兄貴、明日美といると楽しいだろ。明日美はかなり若く見えるけど、兄貴より年上だからね。」




やっぱり準平さんだったんだ。



準平さんは私より3才年下27才、かなり大人に見える。




絶対斗真の方が子供だ。




やだ、又斗真と比べてしまった。