気がつくと、辺りは紫色に白み始めていた。


ここは…。


そうだ。


水菊の部屋。


水菊の柔らかく吸い付く肌の感触が俺の体に残る。


隣に水菊の姿はなく、布団には俺の体温しかない。


後悔はしない。


きっと水菊を幸せにする。


してみせる。


それが水菊に対するただ一つの願い。


愛してる…。


俺の水菊。