千年の追憶【完】

あんな立派な人はいない。


早時様になら水菊を任せられると、本気で思った。


まぁ早時様と張り合った所で俺に勝ち目なんかないと、最初から諦めてしまったんだけどな。


でも、あの日。


竹林でお前が、早時様に口づけされているのを見て、心臓が止まりそうだった。


そして早時様に、水菊を好きかと聞かれたんだ。


俺の封印が少し解かれた。


次に…。


明け方、お前の部屋から早時様が出て来たのを見た時。


悔しかった。


諦めた筈だったのに。


俺は俺のやり方で、水菊を守っていこうと決めたのに。


俺は嫉妬で、おかしくなりそうだったよ。